今日は真面目に赤スライについて
考えてみたいと思います。

まず、10版対応の私のデッキを見ていただきましょう。

Lands(24)
4 《Keldon Megaliths / ケルドの巨石》
1 《Kher Keep / カー砦》
2 《Ghitu Encampment / ギトゥの宿営地》
16 《Mountain/山》
1 《Pendelhaven / ペンデルヘイヴン》
Creatures(20)
4 《Blood Knight / 血騎士》
4 《Emberwilde Augur / エンバーワイルドの占い師》
4 《Keldon Marauders / ケルドの匪賊》
4 《Mogg Fanatic / モグの狂信者》
4 《Scorched Rusalka / 焼け焦げたルサルカ》
Others(16)
4 《Char/黒焦げ》
4 《Demonfire/悪魔火》
4 《Incinerate / 火葬》
4 《Rift Bolt/裂け目の稲妻》

Sideboard(15)
4 《Ghostfire/幽霊火》
3 《Serrated Arrows / 鋸刃の矢》
4 《Shattering Spree / 破壊放題》
4 《Sulfur Elemental / 硫黄の精霊》

どうでしょうか。
まず土地について考えてみたいと思います。

土地は24枚。
なんとなくスライにしては多いような感じもします。
実際、このデッキのマナ・カーブはこんな感じです。

1マナ 12枚 (裂け目を1マナと換算)
2マナ 16枚
3マナ  4枚
Xマナ  4枚

とにかく軽いです。
「そんなに必要ないのでは・・・」
と考える方も少なくないと思います。

確かに、スライにとって土地の引きすぎは致命的です。
しかし、それ以上に致命的なのが、
みんなのお友達―土地事故です。

私は前世で土地を引きすぎたのか、
今世ではあまり土地にも恵まれません。

(余談ですが、前世モテすぎたためか、
 今世は女性にも恵まれません)

また、4ターン目くらいまでは
毎ターン土地を置きたいのです。
そうすれば、

1ターン目 1マナのスペル
2ターン目 2マナのスペルor1マナスペル×2
3ターン目 《Char》or2マナのスペル+1マナのスペル
4ターン目 タップインランドをセット

みたいな感じできれいなマナ・カーブを描きます。
美しい。美しすぎる・・・。
このデッキは世界文化遺産となることでしょう。

ところで、先述したように、
土地の引きすぎは致命的になります。

それを軽減してくれるのが、

《Ghitu Encampment / ギトゥの宿営地》×2
《Keldon Megaliths / ケルドの巨石》 ×4

の6枚です。
これらはタップインですので、
序盤に多く引きたくないですが、
終盤の息切れを予防してくれる「救心」的な働きをします。

土地を引きすぎて暴勇しない・・・。
なんてときはご愛嬌です。

《Demonfire/悪魔火》が4枚入っているのも
土地が24枚であるためです。

普通にコントロール相手のときは6点とか飛びます。

因みに、5点以上で撃つときは、

「いっけえぇぇぇ!!!マグナムゥぅぅぅ!!!」

と叫ぶのが、鎌倉時代からの風習です。

(源頼朝はミニ四駆が大好きだったそうです)

さて、次にクリーチャーを見てみましょう。
クリーチャーの欠点はそのもろさにあります。
他のパーマネントと違い、
たいていのデッキに入っている
火力や全体除去で簡単にご逝去されます。

ある有名なプレイヤーの方も
クリーチャーをそのもろさから嫌い、
コントロールしか使わないとのことでした。

私のクリーチャーのチョイスのクリテリアは

「少なくとも1点のダメージを与えるかどうか」

です。以下のクリーチャーを見て下さい。
数字はプレイヤーに与えてくれる最低ダメージです。

《Emberwilde Augur / エンバーワイルドの占い師》 3(※)
《Keldon Marauders / ケルドの匪賊》       2+α
《Mogg Fanatic / モグの狂信者》         1+α
《Scorched Rusalka / 焼け焦げたルサルカ》    1+α

マジックは20点のライフを削るゲームです。
(または毒カウンターを10集めるゲーム)

赤単の場合、いかに早く相手に毒カウンターを10・・・
じゃなくて相手のライフを20削るかが勝負の鍵です。

ならば、手札に来たリソースが
確実に少なくとも1点のダメージを与えてくれなければ
負けます。

ですので、ほとんどのクリーチャーが除去されようと
ダメージを稼いでくれないといけません。

もちろん、
《Emberwilde Augur / エンバーワイルドの占い師》は
次のアップキープまで待たなくてはいけませんので、
その間に除去されたら、
対戦相手と最高裁判所まで争っちゃいましょう。

《Keldon Marauders / ケルドの匪賊》も
あわよくば、5点削って欲しいですが、
それでも2点+相手のクリーチャー1体と
交換できれば御の字であると孔子が言いたそうでした。

《Mogg Fanatic / モグの狂信者》に至っては
説明もいらないかと思います。

1点+相手のクリーチャー1体が望ましいです。

《Scorched Rusalka / 焼け焦げたルサルカ》も上出来です。
ケルドの匪賊を投げたり、
0/1のコボルトを投げたりと
すばらしいです。

「Great!」と英語のマイケル先生も言ってました。
(ルサルカと関係なく、授業中に別の生徒の発音を)

《Blood Knight / 血騎士》というバニラもいますが、
赤にしては優秀なので採用。
(I mean "vanilla" is a creature with no burn spell)

さて、残りは火力です。
現在、火力はとても優秀です。

優秀であるので、1枚の火力には3点以上を求めます。

ですので、ショックや炎の印象も「すばらしい」ですが、
私からすれば、「優秀」ではありません。

基本的に火力はクリーチャー除去に使いたくありません。
全部本体に撃ち込んで下さい。
(もし、ショックのような2点火力であれば
 除去に使った方がいいかもしれません)

また、3点以上を望めなければ、
悪魔火はクリーチャー除去に使って構いません。

どうでしたでしょうか。

私のこのスライに関する考え方に対する
賞賛、批判、異論、愛の告白をお待ちしています。

コメント

丹依悠。
丹依悠。
2007年7月8日10:08

案外マジレス。

現状ではスライ型と赤アグロ型に大きく分かれているようで、
《激情のゴブリン》、《巻物の大魔術師》、《焼け焦げたルサルカ》が
入っているにも関わらず、土地20枚で「事故るんすよ」とか言う始末。
起動型能力を考えずに、点数だけ見てると痛い目に逢うのですね。

《ケルドの巨石》
こいつは土地スロットとして考えないところからスタート。
0マナのエンチャントか何かだと思うといいですね。
構築時点でこれをマナソースと考えない点で、上で挙げたような失敗も
ごく自然に緩和されると思います。
タップインランドは、土地スロットと考えない。これ、スライの構築術。

《裂け目の稲妻》も、大半は1マナで待機させるばかりですが、
状況次第(例えば3マナ余裕で出るよ、ゾウさんいるよ)では、
素撃ちでゾウ焼きしてしまって、こちらのジリ貧どもを通過させるなど
しちゃったりなんかするかも知れません。
個々によって差はありますが、序盤で連引きしたとしても、2枚目までは
待機しないと無理または重い。
3枚目を引く頃には、まあ大体3マナ出ますよ、と。
という一方的な考えで換算すると《裂け目の稲妻》を4枚入れる場合
1マナ2枚、3マナ2枚と考えるれば「何か動きが重いわー」とかに
なりにくくなりにくくなりにくく....

サイドボード
もちろん、目下メタが何なのか不明ですが、現状で白ウィニー、ボロスより
もっと赤単に問題のあるデッキがあります。

《タルモゴイフ》入ってるヤツ。

あれは死ねる。
特に、黒緑メガハンデスの方、反則。何、3ターン目に4/5って?
もう《黒焦げ》届かないじゃないのさ。

《幽霊火》って《赤の防御円》は落ちますし、《ヴェクの聖騎士》は
《硫黄の精霊》2枚出ればとりあえず《幽霊火》とほぼ同じ仕事をして
くれるので、存在価値が限りなく3マナ3点火力“のみ”を懸念。

ぎゃー

ひどい話だ。
サイドボードは個々の考え方ですが、今後を見越した場合、

《硫黄の精霊》
《トーモッドの墓所》
《ゲリラ戦術》
《脅しつけ》
《鋸刃の矢》
《破壊放題》

がいいんじゃないかと思います。
各枚数はよくわかりません。細木数子か江原啓之にでも聞いてください。

序盤、うっかり除去に使ってしまった《悪魔火》を《根絶》されるという
痛ましい事件が起きてからというもの、
《悪魔火》、《分解》、《猛火》を各1枚、合計3枚投入という、
何て言うのでしょう、《影武者》扱いというか
《真面目に身代われ》とでも申しましょうか、そんな次第です、はい。

後半、何を言いたいのかよくわかりませんが、
要するに、長いよ!って事ですね m(__)m

.

[ju:]
[ju:]
2007年7月8日13:07

そうですね、タップインランドに関しては
あまり「土地」として考えていませんね。
ですので私のデッキは18+α程度ということになります。
とりあえず、2ターン目までアンタップで置ければ
という考えです。

《タルモゴイフ》は本当にヤバいですね。
(タルモハンデスとは1回しかやったことありませんが)
タルモよりも、《拷問台》に
ボコボコにやられてしまいました。

しかし、完敗ではなかったので、
サイドしだいではなんとかなるかもしれません。
《癇しゃく》、《ゲリタク》、《ドデカ》等・・・。

そういえば、サイドに関しては言及していませんでした。
近いうちにサイドの考察もアップします。

サファイア
2007年7月8日21:55

ただ、ただ、スライの芸術に脱帽^^

nophoto
通りすがり
2007年7月9日0:27

スライ、ステロ両方に狂信者が詰まれることを考えると
4 《Emberwilde Augur / エンバーワイルドの占い師》は
ただの的では?

[ju:]
[ju:]
2007年7月9日22:45

それなんですよね。
ただ、それでも最低の1対1交換に
なっているので、まぁよし。という感じです。

今後のメタの変遷によりけり・・・
という感じです。

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